今市地震の爪痕(7) 震災記念碑 今市町

ここでは、数回に渡って震災復興記念碑を巡ってみる。

a) 震災記念碑 今市町

 この記念碑は今市歴史民俗資料館の生け垣に、二宮尊徳像と並んで置かれている。震災からちょうど一年後に公開されたものである。
 この場所はもともと、疲弊した日光神領の復興という使命を帯びた二宮金次郎が今市滞在時の仕事場としていた「報徳役所」があった場所である。
 昭和30年(1955)には小代出身の財界人である加藤武雄邸の一部を移築し、「報徳今市振興会館」が建設され、没後100年の二宮金次郎の徳を偲んだ。

「震災記念碑」

 昭和24年12月26日午前8時18分、この町を中心に2町9個の村が突如として激震に襲われた。山は崩れ大地は裂けて井戸水は涸れ、家屋は傾きあるいは倒れ、人名も奪われた。この混乱の中にあって火災を起こさなかったことは町民協力の賜であった。当町の災厄を銘記して不慮に備え、各方面から寄せられた温情に感謝しつつ業務に励まねばならない。復興まさに成らんとする今日1周年を迎えてこの碑を建て、未曾有の災厄を永久に記念する。

昭和25年12月25日 今市町

今市町 「震災記念碑」

続く。

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