今市地震の爪痕(3) 金澤山と室瀬行川

(ⅰ)金澤山に登る (ⅱ)金澤山のふもと (ⅲ)土砂崩れの様子

ⅱ 金澤山のふもと

明神方面より今市方面を望む。左手が金澤山で、右手に植林された低地が見える。この低地は福田家一家が生き埋めとなり4名の命が失われた場所である。

今市方面を望む。写真左手から土砂が押し寄せた。合掌。右手は行川。

小さな墓碑がある

ⅲ 土砂崩れの様子

行川に架かる「室瀬行川橋」を渡り、対岸から金澤山を見たものである。一家4人を生き埋めにし行川を塞いだ土砂はここまで達し、写真右手の大門家を全壊させ、土砂は高さ35mまで達した。大門家は地震当時、ここよりも20mあまり西側(写真奥側)に家屋があったそうである。大門家は一家で留守にしていたため難を逃れたが、馬が一頭土砂に飲み込まれた。また写真左手(行川の右岸)から右手(左岸)に土砂が押し寄せたわけだが、「右手の集落の家財道具」が「左手の山側の方」で発見されている。これは激烈な地震の揺り返しによるものだと考えられている。

金澤山の土砂崩れは、行川を塞いで対岸の家屋をも破壊した。

今市方面からみた金澤山。土砂崩れによって大きく山容が変わってしまった。

続く。

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