今市地震の爪痕(8) 和泉磐裂神社 震災復興記念碑

b) 震災復興記念碑 (和泉磐裂神社境内)

 日光市和泉の磐裂神社の社殿は今市地震で倒壊してしまったが、昭和26年に氏子たちの手によって再建された。

 昭和前半の地図には「戦勝神社」と記載され、地元の古老もそのことを認識されているが、正式な資料や神社の沿革にそのことに触れたものは見つからなかった。

 記念碑は昭和28年4月3日、磐裂神社復興祭のときに境内に設置された。

(表面)

「震災復興記念」

 昭和24年12月26日午前8時17分、突如として激震に襲われ山は崩れ大地は裂け、社殿や家屋は傾きあるいは倒れ、甚大な被害を受ける氏子は一体となり三神社の復興に努め社資と氏子の奉仕により磐裂神社雷神宮を復興し、磐裂神社に拝殿を新築して王位神社を合祀し復興奉告祭を昭和26年4月3日執行し、この未曾有の災禍を銘記し碑を建て永久に記念す。

昭和28年4月3日 氏子中

(裏面)

裏面には、宮司「篠田定吉」、氏子総代「北山照」他、神社復興委員の氏名が刻まれている。

和泉磐裂神社の境内にある
裏面

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