今市地震の爪痕(14) 山久保稲荷神社 震災記念碑

h) 山久保稲荷神社 震災記念碑

日光町山窪から沼内(山久保より北方面)・上野(さらに北側の生岡神社方面)は山崩れによって著しい地形変化を受けた。山久保の稲荷神社には復興を記念した石碑が建っている。

拝殿を正面に見て、右手側にある比較的小さな石碑であり、今市地震の復興記念碑として一番初めに建立されたものである。

「震災記念碑」

昭和24年12月26日午前8時18分、白崖(筆者注:平ケ崎と行川ダムの間の切通)付近を中心とする大地震に襲われ、2町9ケ村が大被害を被った。山は崩れ大地は裂け、家屋は傾き人命も奪われたるも、幸いに火災は起きなかった。

当社も高地なるため多大なる被害有り、すみやかに氏子一体となり復興に努め、工費20数万円と氏子奉仕延べ350人をもって、翌昭和25年11月24日復興を完了し報告祭を執行す。よってこの碑を建て、未曾有の災禍を永久に記念とする。

昭和25年11月24日 社務所

山久保稲荷神社境内の石碑

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