d)吉沢磐裂神社 震災復旧記念碑
吉沢の磐裂神社境内に設置された石碑。この地区は用水路の破壊や農地の亀裂の被害が多かった。余談であるが、平成27年の台風ではこのあたりは完全に浸水し農地に大きな被害をだした。
石碑には復旧の場所、使った金額や出役人員が細かく記載されている。
(表面)
「震災復旧記念碑」
時は昭和24年12月26日午前8時、突如鳴動とともに激震起こり、大地震に逢い水路の破壊、農地の亀裂、道路の被害甚大なり。
為、復旧計画を樹て(たて)大字一同協力一致して復旧に2年余、左の工事を完了す。
・公共施設復旧
施工箇所 | 設計金額 | 国庫補助金 | 出役人員 |
東武駅隧道および流末護岸工事 | 192,000円 | 120,300円 | 239人 |
下堀水路護岸 同掛桶(かけひ)工事 | 370,000円 | 240,500円 | 468人 |
松山水路巻立雨ノ沢護岸工事 | 232,000円 | 150,800円 | 163人 |
町道改修工事24号26号線 | 町補助金 | 578,750円 | 450人 |
・個人農地復旧
水田60余町歩 畦畔亀裂床〆 護岸盛土トラクター | 1,354,000円 | 677,000円 | 2,043人 |
設計者 栃木県耕地課 薄井技手
(裏面)
自治会長 工事責任者 江川夛太一氏を始め、多くの氏名が彫られている。
昭和28年1月建之 石工 須藤徳市郎
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