今市の廃校3 夜間学校・職業訓練校

栃木県立鹿沼農商高校豊岡分校

 鹿沼農商高校豊岡分校は、昭和24年(1949)から旧豊岡中学校(現・豊岡運動公園)に存在した定時制高校である。当時の豊岡中学校の校舎を一部借用し、農林科と家庭科を設置した。授業は週に平均3日程度行われた。

 通学区の範囲は日光、今市、大沢、豊岡、藤原、船生と広範囲に渡ったとされる。設立当初から生徒数は80名前後で、4クラスを維持したが、昭和37年(1962)、落合分校とともに鹿沼農商高に統合された。

  • 昭和24年(1949) 豊岡村立豊岡中学校の校舎の一部を借用して開校。昭和30年(1955)までは生徒数80名、4クラスを維持してきたが、次第に減少に転ずる。
  • 昭和37年(1962) 鹿沼農商高に統合して閉校。

栃木県立鹿沼農商高校落合分校

 鹿沼農商高校落合分校は、昭和25年(1950)、現在の落合中学校の校舎の一部を借用して設立された定時制高校である。昭和22年(1947)に学制改革により誕生した落合村立落合中学校は、落合東小学校に於いて開校式を挙げ、同年には現在地の買収を完了し、昭和24年(1949)に第一期落成式。翌年昭和25年(1950)に第二期起工式を完了し、同年に鹿沼農商高落合分校が開校した。

 最盛期の昭和30年前後に生徒数は約100名、4クラスを数えたが、昭和37年(1962)、生徒の減少により鹿沼農商高に統合された。

  • 昭和25年(1950) 落合村立落合中学校の校舎の一部を借用して開校。農業科、農業家庭科を設置。生徒数40名、1クラス、常勤教師1名、非常勤3名からのスタートだった。
  • 昭和28年(1953) 生徒数が100名を超える。平均すると毎年36名の入学者があったが、昭和36年(1961)には入学者が9名と激減する。
  • 昭和37年(1962) 鹿沼農商高に統合されて閉校。

栃木県立今市高等産業技術学校

住所:日光市明神2440

 栃木県立今市高等産業技術学校は、現在の落合運動公園の敷地に存在した。昭和44年(1969)の開校から何度か名称を変更しているが、平成8年(1996)3月をもって栃木県立県央産業技術専門校に統合され廃校となった。主に中学校を卒業した生徒が入学したが、修業しても高校卒業の資格は得られなかった。現在、体育館が当時のままで存在し市民に運動施設として開放されている。  

 高等産業技術学校は、今市のほか、宇都宮、真岡、烏山、氏家に存在し、氏家の「開校昭和48年(1973)」を除いて、全校が同じ年表を辿る。

  • 昭和44年(1969) 今市専修職業訓練校として現在地に開校。
  • 昭和51年(1976) 今市高等職業訓練校と改称。
  • 昭和56年(1981) 今市高等産業技術学校と改称
  • 平成8年(1996) 栃木県立県央産業技術専門学校と統合、廃校。
当時のままの落合運動公園の正門体育館も当時のまま現存する

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