2026年の4月、降雨量は記録的に少なく日本各地で渇水のニュースが聞かれた。日光市の中禅寺湖も例外ではなく、舟釣りの解禁日である4月20日頃には桟橋まで湖水が干上がって舟が出せなくなったという記事も見た。
そして渇水のため、普通は陸地とは100メートルくらい離れている上野島が中禅寺湖の南岸と地続きになってしまったのだ。
上野島

上野島は日光開山の祖、勝道上人の墓があるとして有名である。栃木県、すなわち下野にあるのに上野(群馬県)を名乗るこの島は、下野の二荒山の神と上野の赤城山の神が戦って日光側が勝利した際、その記念として上野から持ち帰った山であるなどの幾つかの伝説もある。
この上野島を間近で見られる機会はそれほど多くない。
僕はさっそく身支度を整えて今市を出発した。
歌ヶ浜から上野島へ
2020年頃、中禅寺湖を歩いて一周したことがある。GPSの記録を見ると1周約25km、7時間30分ほどの行程だが、特に南岸側は水面にほど近い所を歩くため勾配はほとんど無い。
今回歩くのは南岸の上野島までを往復するだけなので、片道約5kmくらいであることがわかった。
気になるのはクマである。鈴をつけるくらいしか対処法はないが仕方ない。

歌が浜駐車場から社山を望む
歌が浜駐車場(近年有料になった)にクルマを停めてイタリア大使館方面に歩いていく。しばらく進むと「県営おもいやり駐車場」がある。これは身障者マークを付けたクルマのための駐車場だが、そんなの全く関係ない方々が堂々と駐車して大騒ぎしている。ちなみにここはゲートが無いので実質無料で停められる。まぁ、こういうのは生き方の問題です。

この日は4月21日、晴れだが風がかなり強い、ヤシオツツジがちらほら咲いている。白根山はまだ雪をかぶっている。

上野島に到着
片道1時間と少々で上野島に到着。なるほど、本当に歩いて行ける!


杭の中は立ち入り禁止である。なんといってもここは墓所なのだ。
風は左から右にかなり強く吹いている。足がよろめくほどの強風。

望遠レンズに付け替えて撮影。合計3つの石塔が確認できる。
下の写真一番左が勝道上人首骨納塔らしい。三重になった屋根の上に相輪が乗っているが、原形は五重塔であったと推定されている。
その右隣が慈眼大師の墓石。
近年のサイトでもこの杭の内側から撮影された写真がいくつか見られるが、僕は正直者なので「立ち入り禁止」の場所には入らない。ツアーのようなものがあったらなー。

もう一つは宝篋印塔か。由緒はわからない。

ちなみに勝道上人の墓と言われるものは、日光山内の開山堂、竜頭の滝のそばの瑠璃ヶ壺と、ここ上野島の三か所にある。
以上、陸続きになった上野島でした。

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